こんにちは。Namiです。
最近,保育園の食育で梅シロップ(ジュース)つくりを教えることになり,初めて青梅というものを購入しました。
いざ作ろう!と調べてみると,材料や比率は似たり寄ったりですが,その人によって作り方がかなり違って賛否両論。この記事では梅シロップについて,こんなことを紹介します。
この記事でわかること
・初心者でも簡単に作れるの?
・青梅の選び方がさっぱりわからない!
・作り方がいっぱいあってわからない!
とにかく途方に暮れたので,気になった方法は全て試してみることに!
結局どれが一番いいの?と思ったそこのあなた。2週間に及んで作った実験結果を参考にぜひ,お気に入りの梅シロップづくりを目指してください!
梅シロップの基本
まずは梅シロップの基本の作り方をご説明します。梅と氷砂糖を瓶に入れるだけなので,初心者でも簡単にできちゃいます!
材料
青梅 1kg ,氷砂糖 1kg ,保存用瓶 3~4L ,[焼酎30度以上(消毒用)]
①ビンは中性洗剤でよく洗った後,熱湯消毒してよく乾かしておく。
②梅はヘタを取り除き,流水で優しく洗ってざるにあげ,キッチンペーパーで水分をふき取る。
・穴をあける場合はここで1つの梅に対して10個の穴をあける。
・冷凍する工程の場合はここでジップロックに入れて冷凍庫で1晩おく。
③ビンの内側を焼酎をしみこませた布で拭く。
④青梅と氷砂糖を交互に入れる。
⑤冷暗所に保存。
⑥毎日瓶を転がして,10日程度から飲み始めてOK。梅がしわしわになったら取り出そう。
青梅の選び方
梅シロップを作りたいなら,青梅はなるべく新鮮で若く,黄色味を帯びていないものを選びましょう。
また,粒がなるべくそろっているほうが均等に漬かるということになるので,作りやすくなります。
梅にはたくさんの品種があり,梅酒用に品種改良された種類もあるほど。今回の実験では古城を使っています。
もし完熟梅を買ってしまった場合はこんな使い方もあります。
下処理の謎 穴をあける?あけない?
下処理として,梅に穴をあけるとエキスが出やすくなるという記事もあれば,逆にエキスが出にくくなるという記事もあります。今回は何が正解なのか,なりに検証してみました。
生の場合
穴あり,なしを比べてみました。結論からすると,”抽出速度は同じ!ただし,穴なしの方が透明,かつ梅本来の風味を引き出せる!”
<結果>生の梅を使う場合、”穴あけはお好みで”
抽出速度と抽出量は変わらないので,”お好みで”ということになります。穴なしの方は濁りがなく,梅特有の酸味が十分に引き出せるので,今後,筆者は穴なしで作ろうと思ってます!生の場合,両者とも梅がしわしわになってしまうので,梅ジャムには不向きです。

冷凍の場合
穴あり,なしを比べてみました。結論からすると,”穴なしの方が抽出が早い!”
<結果>梅を冷凍して使う場合、”穴あけは不要”
穴ありは10日経っても全て浸かりませんでした!穴がないほうがしっかりエキスが出て、早く梅がシロップにつかるので、発酵のリスクを下げることにもつながります。ただし、漬け終えた梅をジャムにする場合、穴をあけたほうが梅が実がより多く残るので,作りやすいという側面はあるでしょう。

冷凍の謎 生のまま?冷凍する?
梅を生のまま使うか,冷凍してから使うか。これも梅シロップづくりにおいて謎な部分です。こちらも試してみて,メリット,デメリットを挙げてみました。
生でつける場合
【購入した日にすぐに作れる】
【梅本来の風味を損なわない】
【時間がかかる】
【発酵のリスク大】
冷凍してつける場合
【速やかに抽出,発酵のリスク小】
【冷凍保存可能。好きな時に作成可】
【冷凍により、風味を損なう可能性有】
【冷凍に時間がかかる】
☑結果!著者が最もおいしいと思う製法
個人的には生の穴なしが一番お気に入りでした!ただ,初心者でどの梅が良品なのかわからない場合は、冷凍するほうが安心して作れるかも?とはいえ,風味は梅の品質に大きく左右されます!品質のよい梅が手に入った場合,風味を損なわないためにも生で作ろうと思います!
ここがポイント!実際に作ってみて、つかんだコツ。
☑1日に1回といわず、時間を見つけてこまめに瓶をゆする
常にすべての梅にシロップが絡んでいる状態がベスト!
☑’’水分’’には細心の注意を払う
瓶、器具、梅ともに水分は念入りに除去することで日持ちするシロップができる!
☑購入したらすぐ作る!
梅はおどろくほど追熟の速度が速いです。野菜のように冷蔵庫に入れておけばいいわけではありません。冷凍せずに作りたいなら、購入した日に作れるよう準備をしておくべき!
【番外編】漬けた後の梅も使い道,あります!
漬けた後の梅って捨てるのが勿体ないですよね…。実は果肉の部分はジャムにできるんです!味も結構美味しいのでこちらを参考にして作ってみてくださいね!